こんばんわ★SLOW ・JAMスタッフのSAEです。先日はディスコイベントお疲れ様でした!3/13(日)のディスコイベントに来て頂いた方にお配りしたCDのライナーノートです。是非、音楽と照らし合わせて聞いてみて下さい♪
⑴ 「Mack the knife」 ハー ゲンダッツCMシリーズからの1曲。昨年11月に、CM用からフルバージョンでCD化されました。原曲は「三文オペラ」の劇中歌ですが、ハーゲンダッツア イスクリームの様に、華やかでしっとり豪華なカバー曲となっています。「その秘密は野菜にあり」編(2014年5月~)
⑵ 「Our Day Will Come/ Amy Winehouse」 惜 しくも2011年7月に、27歳の若さでこの世を去ったエイミーの「スカ」調曲。英出身ならではのスカ調と、エイミーらしいハスキーで、どこか面倒くさそ うな歌唱が特徴的です。2011年遺作アルバム「Lioness:Hidden Treasures(2011/12)」から2002年にレコーディング、未発表の音源としてリリースされました。実はこの曲カバーで、オリジナルは Ruby&The Romantics'(1963)。過去に何組かのアーティストが歌っています。
⑶ 「Living In The Snow / Mocky 」 カナダ出身のシンガーソングライターMockyによる2015年リリースのポップトラック。様々なジャンルの音楽に精通する深い音楽性で様々なタイプの曲を創り出す。特徴的なベースラインからはじまる軽快な音は幕開けに相応しい。ドラムは盟友ファイストが担当している。
⑷ 「Tomorrow」 (本 物)にこだわり続けるロンドン出身の若き3兄弟バンド。数々の名盤を手掛けた名エンジニアの父とUK最重要ガールズパンクバンドの元メンバーを母に持つ音 楽一家で、昔ながらの音作りにこだわり、ジャンルも多岐にわたります。この曲は、2作目アルバムとなる「Smoking in Heaven(2011)」で初スカをクレジット、中でもこの曲のトランペットはジャマイカで基礎を作り渡英後、ローリングストーンズとも共演したタン・ タンが担当。今、最も注目されている若手ルーツミュージシャンです。
⑸ 「Live your Live / Pete Josef 」 スティーヴィー・ワンダーなど偉大なシンガー達を思わせるヴォーカルと、Jazzanovaの後継ともいえるジャズとソウルの垣根を越えた蜂蜜のようなメロウトラックを融合したモダン・ジャジー・ソウル作品。ジャケットは春に相応しい、美しい沢山の花ジャケット。是非この曲をきっかけにアルバムを通して聴いて欲しい。
⑹ 「I Just Call To Say I Love You」 国内スカ最高峰にして、最老舗スカDJイベント「CLUB SKA」のレギュラーDJ Gun SEKIこと関 康弘が率いるスカバンド「SKA GLUTTON」が、スティーヴィワンダーの名曲をカバー。この曲、実は未発表でマスターレコーディング物。幻の1曲です。MoSaPa Record®レーベルだからこそ、実現したクレジットです。
⑺ 「Memory of Our Love / Donny Hathaway」 2013に世界で1500枚のみリリースされた、73年録音されたダニー・ハザウェイの未発表曲。約40年の月日を経て日の目を見た曲は美しくもメロウなフリーソウルの名曲。貴重な曲だからこそ聴いて欲しいレアトラック。
⑻ 「Mimosa/George Benson」 ベンソンとクルーの異なるギターコントラストが鮮やかに仕上がっている。春先から初夏を連想されるInstrumental作品。ミモザの花言葉は『真実の愛,秘やかな愛,堅実など』 バックメンバーが豪華。ジョージベンソン(g)アールクルー(g)ハーウ゛ェイメイソン(ds)マーカスミラー(b)ポールジャクソン(g)グレッグフィリンゲインズ(key,syn)
⑼ 「I Just Stopped By Because I Had To /Shalamar」 唄って踊るルックス抜群の女性1人男性2人のユニット。米人気番組『ソウルトレイン』のバックダンサーからデビュー。心地好いカリフォルニアサウンドのバラードの中に歌唱力のクオリティが評価される。解散後女性ボーカル(ジョディ ワトリー)はソロでヒットを続ける。
⑽ 「Exhole / Whiteney Houston」 本セレクトCDの選曲するにあたり、ゲストセレクターとして、 音楽に精通する和浦グループの三浦社長に白羽の矢が立った。「女性に贈る曲」「春」「ホワイトデー」などの キーワードを元に選曲して頂いた1曲。ホイットニーヒューストン自ら出演した映画「ため息つかせて」のテーマソングである。 全体的な歌詞を紐解きメッセージにするならば、人生、持つべきものは友達。あくせく先を急ぐだけじゃなく、安心できる 友達に横にいてもらい、ふぅー(Shoops)って深くため息をつける時間も必要。こんなところだろうか。 ⑾ 「You /Freedom」米ミシシッピー出身のファンクバンド。E.W & Fire と蜜月するトムトムワトソンの プロデュースによってインスパイアする。イントロは一瞬アースか?と…。切なくて甘くほんのりと香るムードの 演出や歌唱力は一流のボーカルグループでもそうは居ない。『…ずっと夢見て来た事が叶いそう。君と一緒にいら れる事を誇りに思う…』
⑿ 「赤いスイトピー」 ボー カルにBONNIE PINKを迎え「春」をテーマにした入魂のミニアルバム「恋の味(2002/4)」から永遠のアイドル、松田 聖子「赤いスイトピー(1982)」のカバーです。日本語スカの潮流を創る三人から成るスカバンドWhat’s Loveは、春夏秋冬が無いジャマイカのルーツ音楽「スカ」リズムに、日本の心を乗せ、「襟裳岬(1974/1)」森進一や「あの鐘を鳴らすのはのはあな た(1972/3)」和田あきこのカバーもしています。一聴の価値ありです。
⒀ 「Don’t Wake Me / Moonchild」 LA出身の3人組ジャズソウルバンドによる女性ヴォーカルがsweetでかわいらしい2015年の冬に届いた最新のミドルテンポなナンバー。ソウル、ジャズ、エレクトロニカがブレンドする音は2010年以降、いやJames Blake以降の音。すなわちネオソウルと言えるだろう。
⒁ 「No Rejection / The Beauty Room」 アズ・ワン名義でも知られる才人カーク・ディジョージオのヴォーカル・プロジェクトであるビューティー・ルームの1曲。伸びやかな歌声からはじまる華やかな曲は是非何度も色んな場面で聴き、聴き込むことでこの曲の価値、強度を高めて欲しい。
⒂ 「Falling For Your Love /The Sylvers」 1972年にデビュー。男女9人兄弟で当時はジャクソン5のコピー?と噂されたバンド。グループの絶頂期は1975-1978に凝縮される。長兄レオン シルバーズはプロデューサーで更に開花する。代表は(シャラマー,ウィスパーズ,ダイナスティー他) 兄弟ならではのハーモニーボイスは素敵に奏でる。『…恋をしかけ始めている…』。
⒃ 「Feelin' Blue /Earth Wind & Fire」 邦題『暗鬱な時間』 言う迄もないスーパーソウルバンド「アース」 のリーダー(モーリス ホワイト)の作品。『セプテンバー,ブギーワンダーランド他』ダンサンブルな曲が多い中、 メローでシンプルに仕上げている。今年2月に他界したリーダーに敬意と追悼の意を込めて…。 『…君は何処行くの?自分自身信じてる?暗闇で何を見るの?朝の光を見て何をしたいか本当の事言える?…』 そう恋愛はsmoothにいかない感を映し出している。
⒄ 「Time After Time / Cassandra Wilson」 三浦氏に選曲をお願いした際、当初2曲という事だったが、6曲ご用意頂いた。やはり本CDの最後を締める曲はゲストにお願いしたいと思いつつ、この曲を聴いた瞬間に迷わず決めた。説明する必要も無いシンディー・ローパーの大名曲のカバー。カサンドラ・ウィルソンのハスキーボイスが深く響く。本来失恋ソング的な扱いをされる曲で女性の切ない心情が表現されてて、女性からも共感し支持を受ける曲であるが、ボクの解釈は違って、すごく女性の愛情の深さが表れている。゛あなたが道に迷ったとき 私はあなたを助けに来るわ 何度だって構わない あなたが本当に倒れてしまうとき 私があなたを受け止める 私は待ってるの 何度だってそうするわ ゛ 聴き馴染みのあるフレーズを訳せばこうなる。「あなたに何かがあったらわたしが助けるわ。守ってあげたい。」そう唄うこの曲は、女性が誰しもが持つ母性本能を感じる。三浦氏が選んだ、本CDの最後を飾るTime After Timeという曲が表現しているのは、女性そのものではないか。そう思えることを記して。